イタリアサンマルコ海兵隊の装備 

紹介上の注意
このページは何となくソレっぽい装備でサバゲを楽しむ為のページで資料性はありません。
 更 新 履 歴

2020/02/14:公開
サンマルコ海兵隊の歴史

第2次大戦のサンマルコ海軍歩兵連隊
特殊部隊“NP(空挺潜水)”大隊
M33/42空挺ヘルメットにサムライベスト、M38A短機関銃と優秀な装備です

 サンマルコ海兵隊の2000年代を中心にした装備を紹介してみたいと思いますがその前にサンマルコ海兵隊の歴史を簡単に紹介したいと思います。
サン・マルコ海軍陸戦隊は、1713年ヴィットリオ・アメデオII世が海兵部隊を創設したものが起源となり、1878年に帝国海軍歩兵部隊として編成されましたものです。
ベルサリエーレと並んで第一線部隊として早くから海外派兵されており、1900年の義和団事件でも出兵、1905年には天津にも駐留しています。

その後旅団から連隊規模になり第一次大戦ではヴェネチアの防衛と共に対オーストリア戦に投入され第一次大戦後にサン・マルコ海軍歩兵大隊の名称となり陸戦部隊として再編成されました。

同大隊は、1935年に東アフリカ派遣軍の一部としてエチオピアに派兵され、1939年には、2個大隊から成る連隊規模に昇格。
第二次大戦では1941年にギリシア戦やコリント諸島戦に投入され、その後連隊はユーゴスラビアに分遣隊を展開した後にマルタ島攻略作戦の訓練に入りますが、作戦中止の後に北アフリカに兵力を回されトブルク防衛戦で功績を挙げています。また1941年には第三大隊“A.S.(北アフリカ)”後の“トブルク”や例の特殊部隊“NP(空挺潜水)”大隊が加わり第一大隊の分遣隊はフランスはボルドーのBETASOM潜水艦基地警備に派遣され休戦まで任務に就いています。
1943年5月にチュニジア戦での2個大隊の降伏により7年に及ぶアフリカでの戦いに幕を降ろしますが、イタリアのトラーパニに戻った第三大隊の残余とラ・スペッツィアに残った手付かずのNP大隊がイタリア休戦後に北と南に分かれて再武装する事になります。

第2次大戦の終結に伴い南の連合軍側に付いた元サン・マルコ連隊残余の一部は、1944年1月には自由イタリア海軍内に新サン・マルコ大隊が編成され、これが現在の編成に繋がって行きます。
 迷 彩 服

 第2次大戦後のサンマルコ海兵隊の迷彩服は大きく分けて3期に分かれます。
第1期:M29迷彩系(~1980年代)
第2期:サンマルコ迷彩系(1980年代~2010年頃)
第3期:Vegetato迷彩系(2010年頃~現在)
この迷彩の中で最もサンマルコを象徴するのが第2期の俗にサンマルコ迷彩と呼ばれるぼかし雲形迷彩ではないでしょうか。
今回はこのサンマルコ迷彩を中心に紹介していきたと思います。
 ビーチパターンジャケット
 正にサンマルコ迷彩といえばこれ。
最初はウッドランド迷彩ほ縁を暈した様な感じと思いました。
イタリアの植生合わせた茶色系が多い迷彩ですが日本でも秋冬に効果があります。
ジャケットには起毛のチョッキ型防寒インナーが取り付け出来ます。
 ビーチパターンズボン
 ビーチパターンズボンです。
この当時の一般的な戦闘服ズボンスタイルです。
 マウンテンパターンジャケット
 正直サンマルコ迷彩にデザートパターン以外に種類があるとは思いませんでした。
使用による色あせか生産ロットによる色調変更と思ってましたがビーチ、マウンテン、トロピカル、デザートなどのパターンがあるどうです。言われてみれば違う様な・・・・。
 マウンテンパターンズボン
同じくマウンテンパターンのズボンです。
裁断、縫製はビーチパターンと同じです。 
 トロピカルパターンジャケット
 最初この迷彩服を手に入れた時は随分色あせた迷彩服だなと思いましたが最初からこういう色調だった様でビーチパターンとデザートパターンの中間的存在です。
 デザートパタンーン迷彩服上下
(参考品)

 少数限定制作され限定使用にとどまった希少なパターンです。
ビーチパターンを砂漠色調に変えたモデルです。
M29迷彩ツナギ
(前期迷彩)

 1980年代のムック本世界の軍隊の中でこのツナギを着て強襲揚陸艦の艦上に整列するサンマルコ海兵隊の写真があります。
ODの略帽、ライフルリザーバ、アメリカ型の金属バックル弾帯の足元にBM59ライフルが置かれています。
迷彩パターンは第2次大戦型に近いのですが下の2ピース型も同様に70パラ迷彩に近いウッドランド色調の物もあり同じ様に前期型迷彩色調の2ピースモデルもあります。
WW2のドイツSSの改造素材としても良く使われています。

陸軍の60パラや70パラモデルに比べ厚手の丈夫な生地で作られれています。
M29迷彩ジャケット
(後期迷彩)

 
  2ピースモデルです。厚手のしっかりした作りで結構重たい感じです。内側に取り外し式防寒インナーが付属します。
ツナギ型と同様に前期型と後期型の迷彩タイプがあります。

イタリア軍衣料は縫製に難があるのですが陸軍の迷彩服に比べ非常に良い縫製です。
M29迷彩ズボン
(後期迷彩)
 
後期型M29サンマルコ迷彩の2ピースモデルズボンです。
70パラ迷彩のズボンに近いデザインでしっかりした生地と縫製です
。 
ヘッドギア
 サンマルコ迷彩ヘルメットカバー
陸軍と同じスペイン製のフリッツヘルメットです。
迷彩かーバーはシンプルな3分割タイプです。
ヘルメットバンドもシンプルな物が使われています。 
サンマルコ海兵隊ブラックベレー
 
 イタリア軍では一般的なバスクベレーです。
サンマルコは黒色を使用。
王冠に碇のマークがサンマルコのシンボル。WW2のRSI軍(ファシスト軍)では王冠が切り取られた帽章が使われたそうです。
オリジナルビーチパターンハット
 
もっとも初期に使用が確認されたブーニーハットで形状はフランス軍型に似ています。 
アークテティス社製
マウンテンパターンブーニーハット

 
アークティス社で作られたライトウエイトモデルで折りたたんでもコンパクトになります。
サバゲ用に使い勝手の良いハットです。
海外に伝手のある友人からのいただきものです。 
マウンテンパターンブーニーハット   マウンテンパターンのハットです。
一般的なハットの形状です。
落ちらは日本でいうPX品とのことです。
ビーチパターンブーニーハット
(エアソフ用)

 
イタリアのサバゲ用ハットですが私が見る限り一番いい色合いのハットです。
 装 備

イタリア陸軍ではG3/SG1使用例が見られますがサンマルコ海兵隊でな見たことがありませんでした。
まあ当時はイタリア軍の使用してるGUNで使える電動ガンも
少なかったので同じイタリア軍内ということでOKというラテンな発想でサバゲに使ってました。

A10アサルトハーネス
 
 サンマルコ海兵隊迷彩で一番スタンダードな装備と言ったらこのイスラエル製A10アサルトハーネスでしょう。
NAVE/SEALsの使ったフレーテーションハーネスの原型になったといわれています。ポーチ類は全て固定式で取り外しは出来ませんがイスラエル製ということもあり実戦即した配置で多数の装備を収納出来る優れものです。
写真の装備はイタリアから輸入した物です。
 A10アサルトハーネス(バックパック付) 上記のA10ハーネスのイスラエル製です。
バックパックが固定式で付いており腰部分にパッドがあり前合わせ部分にもマジックテープでコルセットの様に閉めますので安定性が上のモデルより高くなっています。
上下どちらのモデルも使用例が見られます。
弾帯、ホルスター、双眼鏡入
 
 サンマルコ海兵隊ではアメリカ軍の金属バックルタイプ弾帯の使用例がよく見られます。
陸軍ではP37ベルトやLC2ベルトの使用例が多く見受けられます。
このセットは一時期中田商店で売られていた3点セットでホルスターはM92ではなくM51拳銃用ホルスターと思われますがM92もギリギリ入ります。
BM59用7.62㎜×20発弾倉×2本用
マガジンポーチ

 
このマガジンポーチがサンマルコ用かどうかは判然としませんが陸軍がP37タイプが主流だったことからサンマルコ用ではというちょっと推測です。
M14やG3のマガジンが2本入り作りも丈夫です。 
水 筒
 
イタリア軍の水筒はイギリスのP44装備の水筒に似ており中にアルミのカップが入っています。水筒カバーはアメリカ軍スタイルです。 
M29迷彩の使用時期は陸軍と同じ水筒を使っていたと思います。
ガスマスクバッグ
 
M29迷彩の時期は陸軍と同じガスマスクが使われていたと思います。
アクセサリー
マ フ ラー
 
 サンマルコ海兵隊の象徴「ベネチアの獅子」をあしらったマフラーです。
上の写真の兵士が首に巻いているのがこのマフラーです。
 サンマルコ連隊ワッペン
サンマルコ海兵隊の象徴「ベネチアの獅子」をあしらったデザートカラーのワッペンです。 
   
 G U N

艦艇警備にあたるサンマルコ迷彩の兵士
ベレッタM38/44又は52を携行している面白い写真です。
2000年代海軍などでは警備用などに今だ使用している写真が見受けられます。
実はこのM38/42短機関銃を起源とする短機関銃の息は長くドイツにMP1として戦後採用されるなど
M12が配備された後も長く現役に留まりました。
ベレッツタM92F
 
 アメリカ軍の正式拳銃になったことで一躍メジャーになった拳銃です。
大きく切り欠いたエジャクションポートが伝統のベレッタ拳銃のデザインで多くのメーカーからエアガン化されているイタリアの出世頭です。
 ベレッタM12S短機関銃
 ベレッタ短機関銃系の完成形ともいえるSMGです。
過去にモデルガン、ガスガン等で発売されましたが電動ガン化は独特の外観から難しくモデルガンやガスガンからのワンオフの改造品のみでしたがS&Tから待望の電動ガンが発売されました。

サンマルコ迷彩やM29系迷彩とも合わせることが出来る1丁です。
H&k MP5
 
 メジャー短機関銃の最右翼で東京マルイをはじめ各社から発売されています。サンマルコ連隊でも海外派遣部隊などで使用されています。
ベレッタAR70/90
 
 いわずと知れたイタリア軍の主力小銃。
残念ながら一時香港のメーカーから限定的に発売されたのみでその後電動ガン化はされていません。
写真の電動ガンはガンスミスによるワンオフ電動ガンです。
合わせるならサンマルコ迷彩となります。
M4カービン
 
 これさえ持っていれば西側に部隊はだいたいコスプレ出来るという便利な1丁。自衛隊特戦群ですら装備しているといわれています。
サンマルコ海兵隊でもサンマルコ迷彩後期に一部の部隊で使用されていました。
東京マルイをはじめ多数のメーカーから発売されている便利な1丁です。

合わせるならサンマルコ迷彩となります。
 ベレッタBM59
 
第2次大戦後イタリアは財政上の理由から大量に供与されれライセンス生産もされたM1ガランド半自動小銃を第2世代自動小銃化する方針を立てM1小銃にフルオート機能、マガジン給弾、グレネード発射機能を付加したBM59を完成させベレッタ70自動小銃が配備されるまでサンマルコ海兵隊でも使用されました。

M29系迷彩と合わせるならBM59かM12S短機関銃となります。
写真の電動ガンはガンスミスによる東京マルイのM14に実銃M1ガランドのストックを組み合わせたワンオフカスタムGUNです。

MINIMI分隊支援火器   西側で最もスタンダードな軽機関銃です。
イタリア軍でもスタンダードなタイプから各種仕様まで幅広く使用されています。
電動ガンでは国内メーカーでは東京マルイ,TOPからの他海外メーカーからも多数の仕様がでています。
2000年前後のサンマルコ装備に合わせるならMk1かMk2あたりが良いとおもいます。
MG42/59汎用機関銃
 
 第2次大戦から使われている傑作機関銃。
7.62mmNATO弾仕様のドイツ連邦軍のMG3に相当するのがMG42/59です。国内では松栄のモデルガンを改造したSHOPカスタムのMG3が一時販売されていましたが現在は絶番です。
海外メーカーはG&G,S&T,AMGからそれぞれMG42が発売されていますので細かいことを気にしなければ代用品に使えます。
 L96狙撃銃
 ボスニアやクロアチアに駐留したサンマルコ部隊によって使用されました。
国内のエアガンは東京マルイのVSR-L96が発売されています。
コーディネイト 
   サンマルコ海兵隊もVegetato迷彩に更新になりサンマルコ迷彩の旧迷彩となりました。
近年中田商店から安価で発売され入手しやすくなりました。
またハットも中国製と思われるハットがネット通販で安価で販売されたので市場在庫があるうちに揃えましょう。
ハットと迷彩服上下(中古)で15000円前後になると思います。あとはA10ハーネスが25000円位なのでこれだかあればサンマルコ海兵隊完成です。
GUNは各社から出ているM4系かS&TのM12短機関銃、MINIMI、MG42と高価なワンオフGUNを制作しなくてもよくなり近年比較的揃えやすくなりました。
でもやはりベレッタAR70/90欲しいですね。